くらっちのクラウド日記

仕事や勉強で得た Microsoft 365 関連の技術知識を投稿していくブログです。

【PowerApps】DataVerse-列の種類チートシート

DataVerse でテーブルを作成する際、列の追加が必要です。
列は様々な種類が用意されているため、それぞれどんな利用ができるのか事前に知りたいですよね。
テーブルを作成する際の参考となればと思い、列の種類の特徴をそれぞれ書き起こしてみました。
一部確認中であったり情報が足りていない部分があるので、今後も更新していきます。

目次

テキスト

テキストの共通仕様
 データの種類「1行テキスト」は最大文字数:4000文字
 データの種類「複数行テキスト」は最大文字数:1048576文字

プレーンテキスト(1行テキスト)

= データの種類:1行テキスト 書式:テキスト
改行不可

テキスト領域

= データの種類:1行テキスト 書式:テキスト領域
改行を許可するテキスト列で、少量の複数行テキストに使用します。
※複数行テキストとの違いは、使用できる文字数の多さ。

リッチテキスト(1行テキスト)

= データの種類:1行テキスト 書式:リッチテキスト

電子メール

= データの種類:1行テキスト 書式:電子メール
全角文字は入力不可。
半角英数字 入力可能。
@マーク含めたドメイン必須。
「mailto:xxxxxxx」形式のリンクが作成される。

例:
入力⇒example-email123@contoso.com
結果⇒mailto:example-email123@contoso.com

電話番号

= データの種類:1行テキスト 書式:電話番号
全角文字も入力が可能。入力形式の指定なし。
「tel:xxxxxxx」形式のリンクが作成される。
「-(ハイフン)」の有無関係なし

例:
入力⇒090-1111-2222 結果⇒tel:090-1111-2222
入力⇒09011112222 結果⇒tel:09011112222

<確認中> 株式銘柄コード

= データの種類:1行テキスト 書式:株式銘柄コード

URL

= データの種類:1行テキスト 書式:URL
https://」形式のリンクが作成される。
https://」or「http://」が入力されていない場合、自動的に「https://」が先頭に付加される。

例:
入力⇒www.yahoo.co.jp 結果⇒https://www.yahoo.co.jp
入力⇒https://contoso.com 結果⇒https://contoso.com

プレーンテキスト(複数行テキスト)

= データの種類:複数行テキスト 書式:テキスト
改行を許可するテキスト列。
テキストの装飾は不可。
※テキスト領域との違いは、使用できる文字数の多さ。

リッチテキスト(複数行テキスト)

= データの種類:複数行テキスト 書式:リッチテキスト

数値

整数

= データの種類:整数 書式:なし
数値のサイズ
標準の場合:-2,147,483,648 ~ 2,147,483,648
ビッグの場合:-9,223,372,036,854,775,808 ~ 9,223,372,036,854,775,808

小数点を含む数値は入力不可。
半角数字のみ入力可能。

小数点

= データの種類:整数 書式:なし
設定可能な範囲:-100,000,000,000 ~ 100,000,000,000
小数点以下の桁数:0 ~ 10桁
半角数字のみ入力可能。

小数点を含む数値が表示される。
小数点以下の桁数が1以上で整数のみ入力の場合、表示は小数点以下を含む数値となる。
設定した小数点以下の数値は四捨五入される。

例
小数点以下の桁数が0桁の場合 入力:150 ⇒ 表示:150
小数点以下の桁数が2桁の場合 入力:150 ⇒ 表示:150.00
小数点以下の桁数が2桁の場合 入力:20.155 ⇒ 表示:20.16

浮動株

= データの種類:整数 書式:なし
設定可能な範囲:-100,000,000,000 ~ 100,000,000,000
小数点以下の桁数:0 ~ 5桁
半角数字のみ入力可能。

小数点以下の桁数が1以上で整数のみ入力の場合、表示は小数点以下を含まない。

例
小数点以下の桁数が0桁の場合 入力:150 ⇒ 表示:150
小数点以下の桁数が2桁の場合 入力:150 ⇒ 表示:150
小数点以下の桁数が2桁の場合 入力:20.155 ⇒ 表示:20.16

<確認中> 言語コード

= データの種類:整数 書式:なし

<確認中> 期間

= データの種類:整数 書式:なし

<確認中> タイムゾーン

= データの種類:整数 書式:なし

日付と時刻

日付と時刻

YYYY/MM/DD HH:mm の形式で入力。
カレンダーから選択が可能。

日付のみ

YYYY/MM/DD の形式で入力。
カレンダーから選択が可能。

検索

検索

既存の別テーブルを参照する。 参照している別テーブルのレコード値を選択して入力が可能。

<確認中> 顧客

選択肢

選択肢

複数選択に変更可能。
「グローバルな選択肢と同期しますか?」で「はい」を選択すると、複数のテーブルで使用できる選択肢を作成する。
「いいえ」を選択すると、表示中のテーブルでのみ使用可能な選択肢を作成する。

はい/いいえ

択一選択を作成可能。
選択肢は既定で「はい」「いいえ」だが、「承認」「却下」などに名称を変更することができる。
選択肢は2つまで。

通貨

設定可能な範囲:-922,337,203,685,477 ~ 922,337,203,685,477

精度のソースについては下記リンク先を参照。
通貨と価格における小数点以下の精度【Docs】

精度プロパティ⇒小数点以下の桁数 を設定可能。
 小数点以下の桁数:0 ~ 4 桁
 入力値に小数点以下が含まれている場合、設定した桁数まで出力される。

価格設定の小数点以下の精度
 入力値に小数点以下が含まれている場合、小数点以下は四捨五入されて整数(価格)が出力される。

通貨の有効桁数
 通貨の小数点以下の有効桁数は、検証した結果 小数点以下3桁まで表示された。(円の場合に限る?)

オートナンバー

自動入力。
オートナンバーの種類:文字列が先頭に付加される数
⇒接頭辞、最小桁数、シード値(開始値)を決定する必要がある

例:ex-1001,ex-1002 ...


オートナンバーの種類:日付が先頭に付加される数
⇒日付形式、最小桁数、シード値(開始値)を決定する必要がある

例:2022-06-20-1001,2022-06-20-1002 ...

オートナンバーの種類:カスタム
⇒形式を書式設定で記載、シード値(開始値)を決定する必要がある

例:接頭辞(emp)付きオートナンバーの場合
 emp-{SEQNUM:4}
例:ランダム文字列含むオートナンバーの場合
 ex-{RANDSTRING:3}

ファイル

ファイル

ファイルサイズ:1KB ~ 131072KB
バイナリ データを格納するために使用。
単一のイメージ、メモ、または添付ファイルを保存することを目的としている。
設定できる最大サイズは 10 GB

画像

ファイルサイズ:1KB ~ 30720KB
イメージは 10 MB 未満で、次の形式のいずれかである必要あり。
jpg、jpeg、gif、tif、tiffbmppng

画像アップロードの際、.jpg 形式に変換され、ダウンロードした画像も.jpg 形式となる。
画像は、サムネイル画像として 144 x 144 ピクセルの最大サイズまでサイズ変更され、すべての画像は正方形に切り取られる。

参考

Microsoft DataVerse の列データ型【Docs】