・はじめに
こんにちは、くらっちです。
今回は、スマホにインストールした Power Apps からプッシュ通知を表示する方法です。
具体的には、PowerAutomate のフローに 特定のアクションを追加して、フローに紐づけられた PowerApps アプリに向けて通知を飛ばす、というものになります。
表示された通知をクリックすると自動的に対象の Power Apps アプリが起動します。
例えば、経費申請や休暇申請などの承認依頼があって、承認の応答を Power Apps で実施する場合にプッシュ通知で知らせることができると気づきやすくなると思います。
※この記事は Qiita から移行して、最新の情報に更新しています。
・事前準備
1.Push通知クリック時に起動する PowerApps アプリが存在すること。
2.スマホに PowerApps がインストールされていること。
・実装方法
Power AppsのアプリIDを取得する
プッシュ通知を表示させるには、PowerApps アプリを識別する アプリID が必要です。
このアプリIDを PowerAutomate のフローに登録することで通知を送信します。
1.Power Apps のアプリ一覧を表示し、対象アプリの「…」 > 「詳細」をクリックする。
2.「詳細」画面にある「アプリID」をテキストエディタなどに保存する。
新しい接続を作成する
3.Power Apps を開き、左側メニュー内の「Dataverse」>「接続」をクリックする。
4.画面上部の「+新しい接続」をクリックする。
5.一覧から「Power Apps Notification」の + をクリックする。
6.「Power Apps の通知」画面で「対象アプリケーション」に、2で取得したアプリIDを入力して作成する。
7.元の画面に戻ると、今作成した接続「Power Apps Notification」が一番下に追加されているので、「…」>「編集」をクリックする。
8.「表示名」に任意の通知名を付けて保存する。
今後、このアプリ専用の通知として判別しやすい名前を付けます。
Power Automateに通知処理を追加する
プッシュ通知を出すためにPower Automateのフローにアクションを追加します。
9.PowerAutomate を開いて、フローのPush通知を送りたいタイミングの場所に 「Power Apps notification(プレビュー)」 を追加します。
10.下表を参考に各項目に値を入力します。
11.各項目入力後、「…」> マイコネクション > 8.で名付けした通知を選択してフローを保存します。
項目名 | 説明 | 入力する値 |
---|---|---|
受信者 | 通知の受信者 | 受信者のメールアドレス |
メッセージ | 通知に表示するメッセージ | 文字列 |
アプリを開く | 通知タップ時にアプリ起動するか | はい / いいえ |
パラメーター | - | 未入力でもOK |
データソースの追加
12.Power Appsアプリの編集画面で、左側メニューから「データソース」のアイコンをクリックする。
13.「データの追加」>「コネクタ」>「Power Apps Notification」> 今回作成した「Power Apps Notification」を選択する。
15.「データソース」に「Power Apps Notification」が追加されたことを確認する。
通知の名前が今回作成したものであることを確認してください。
最後に、PowerAutomate のフローが起動して「Power Apps Notification」が処理されれば、対象ユーザーのスマホにPush通知が送信されれば完成です。
・完成イメージ
実装イメージはこんな感じになります。
以上です。
皆様の Power Apps ライフのお役に立てば幸いです。