はじめに
Outlook 予定表で会議室を予約する際に利用する「会議室の検索」機能には、会議室を絞り込むためのフィルター項目として「建物」「定員」「階数」「機能」が用意されています。
「建物」は、下記リンク先で説明している「会議室リスト」でフィルターします。
【Exchange】会議室リストを作って会議室メールボックスを管理する - くらっちのクラウド日記
そのほか「定員」「階数」「機能」を会議室メールボックスに登録することで、より詳細に会議室を検索できるようになります。
今回は、PowerShell で会議室メールボックスに「定員」「階数」「機能」を登録する方法を紹介します。
管理センターから項目を登録する
「定員」「機能」は、Microsoft365管理センターやExchange管理センターで登録することが可能です。
変更する対象が少ないのであれば、管理センターから実施した方が簡単です。
ただし「階数」は管理センターから登録することができないため、PowerShell を用いる必要があります。
Exchange管理センター > 受信者 > リソース > 会議室を選択
・「定員」を修正する場合
鉛筆マーク を選択 > 定員 を修正する
・「機能」を修正する場合
追加情報 を選択 > タグ にカンマ区切りで修正する
PowerShell で「定員」を登録する
PowerShell で会議室メールボックスに「定員」を登録する際は、下記コマンドを実行します。
構文:Set-Mailbox -Identity "<会議室メールボックス>" -ResourceCapacity <定員数> 例:Set-Mailbox -Identity "sample_meetingroom@contoso.co.jp"-ResourceCapacity 12
PowerShell で「階数」を登録する
PowerShell で会議室メールボックスに「階層」を登録する際は、下記コマンドを実行します。
構文:Set-Place -Identity "<会議室メールボックス>" -floor <階数> 例:Set-Place -Identity "sample_meetingroom@contoso.co.jp" -floor 10
PowerShell で「機能」を登録する
PowerShell で会議室メールボックスに「機能」を登録する際は、下記コマンドを実行します。
複数の機能を登録する場合は、カンマ区切りで登録してください。
上書き保存されるため、登録時は必要な分すべて登録してください。
構文:Set-Place -Identity "<会議室メールボックス>" -Tag "<機能1>","<機能2>" 例:Set-Place -Identity "sample_meetingroom@contoso.co.jp" -Tag "スピーカー","iPad"
注意事項
PowerShell で各項目を修正する際に注意すべき点があります。
Set-Place を利用して1行のコマンドで、都市(City)と機能(Tag)を同時に編集しようとするとエラーが発生して処理が失敗します。
1つの会議室に都市と機能を登録する場合は、都市修正のコマンドと機能修正のコマンドを別々に用意して登録を行う等の対処が必要です。
ただし、階数(floor)と機能(Tag)は1行のコマンドで同時に編集することが可能です。
参考URL
【Exchange】会議室リストを作って会議室メールボックスを管理する | くらっちのクラウド日記
Set-Place | Docs
Set-User | Docs